池脇隆志の読書録

(文章はすべて本文より)

『イノベーションのDNA』破壊的イノベータの5つのスキル

 クレイトン・クリステンセン著 翔泳社

破壊的イノベータの五つのスキルを修得する

どんなスキルを修得するにも、そのスキルを具体的な構成要素に分類して、

それぞれの要素を練習する必要がある。

世界級のスポーツ選手、音楽家、経営者などは、スキルを自分の「ゲーム」の

非常に具体的な要素に分解して、一つひとつの細かい要素を徹底的に練習する。

ゴルファーなら、来る日も来る日もグリーンでショートパットの練習に励み、

スイングのごく小さな一部分を修得する。

コンサート・ピアニストも、楽曲のほんの一部分を同じようにくり返し練習する。

何週間、何カ月、何年も練習するうちに、一つの要素だけでなく、スキル全体に

熟達する。

われわれが調査した破壊的イノベータは、まさにこれを意識的に、または

無意識のうちにやっていた。

自分が関わり合うほとんどすべての人やものを練習台に、スキルを徹底的に磨くのだ。

イノベータDNAスキルをくり返し練習し、それが新しい習慣になるとき、

イノベーションの謎は謎でなくなる。


『コトラーのイノベーション・マーケティング』

 フェルナンド・トリアス・デ・ベス/フィリップ・コトラー 翔泳社


『戦略フレームワークの思考法』

 手塚 貞治著 日本実業出版社

 

『フリー〈無料〉からお金を生み出す新戦略』

 クリス・アンダーソン著 NHK出版

 

『ストーリーとしての競争戦略』

 楠木 建著 東洋経済新報社

 

『イノベーションのジレンマ』

 クレイトン・クリステンセン著 翔泳社

 

『問題解決の実学』

   斎藤 顕一著 ダイヤモンド社

問題解決を行うためには、論理的に考える力を磨かなければなりません。

さらに大事なのは、「だれもがすぐ気がつく現象を、会社の問題点としてとらえ、

その対処法を実行して満足する」のをやめることです。

何が問題の本質かを見抜くには、ただやみくもに考えるのではなく、

順序立てて一つひとつ作業をしていくことが大事です。

そのための方法が「問題解決のアプローチ」です。

 

『スタンフォードの自分を変える教室』

   ケリー・マクゴニガル著 大和書房

意志力を強くするために必要なのは、失敗に対する罪悪感や自己批判ではなく、自分に対する思いやりと、自分の心と体の反応を科学者の目で観察することだ。

 

『「知の衰退」からいかに脱出するか?』

   大前 研一著 光文社

勝ち組と伍していこうとするのなら、まず自分から行動を起こすしかない。

集団IQがここまで下がってしまった日本政府や社会に期待しても、ムダである。

このことに気がついたあなたには、「知の衰退」から脱出して、

自分なりに納得のいく"ユニークな生き方"を始めてもらいたい。

私の問いに対し、即座に具体的なアクションプランを挙げられる人が

1人でも多くいることを、私は願っている。

 

『挑戦する脳』

   茂木 健一郎著 集英社新書

大人になった時点で、自分なりのプリンシプルを確立できている人は幸いである。

そのような人は、何があるか容易にはわからないこの世界の中で、必ずや

「根拠のない自信」を持って、「挑戦」し続けることができるだろう。

「挑戦する脳」を支えるのは、鍛え上げられた「プリンシプル」である。

 

『脳科学がビジネスを変える−ニューロイノベーションへの挑戦』 
   萩原 一平著 日本経済新聞出版社 

将来的にビジネスは間違いなく脳科学の知見をベースに行われる、すなわち

ニューロ(ベイスト)ビジネスとでもいう形に進化していくであろう。

これは、環境問題への取り組みがすべての産業で行われ、市場全体がグリーン化

したのと同じ現象であり、いわば市場のニューロ化が起こるということだと

考えられる。

 

『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』 
   梅田 望夫著 ちくま新書 

手探りで困難に立ち向かうマドルスルー(泥の中を通り抜ける)の

プロセス自体を、心が楽しんでいなければならない。

「できるから」ではなく「好きだから」でなくては長続きしない。

だからこそ、対象をどれだけ愛せるか、どれだけ「好き」なのかという

「好きということのすさまじさ」の度合いが競争力の源泉となる。

 

『鈍感力』

   渡辺 淳一著 集英社文庫

わたしが本書で述べている鈍感力とは、

長い人生の途中、苦しいことや辛いこと、さらには失敗することなどいろいろある。

そういう気が落ち込むときにもそのまま崩れず、また立ち上がって前へ向かって

明るくすすんでいく。

そいういうしたたかな力を鈍感力といっているのである。

 

『事業発展計画書の作り方』

   牟田 學監修 日本経営合理化協会出版局

絶えざる成長を実現しなければ、「社長は辞めるべきだ」ということになる。

まず、三期連続して赤字の場合は、ほとんど社長の座に居ることはできないし、

債務超過であれば、一期で辞めさせられるのが常識である。

社長業は厳しいのだ。

   

『品質経営入門』

   久米 均著 日科技連

一般に文化を生みだすのは安定した、ゆとりのある社会であり、

貧困、革命のもとでは文化の喪失・破壊はあっても創造はない。

企業の文化は安定した雇用によって実現する。

硬直した終身雇用制度は変化への対応を困難にするが、

安定した発展のためには従業員の教育訓練が必要であり、

企業における教育訓練は長期雇用が前提となる。

日本で好調な業績を維持している製造企業はいずれも

終身雇用制度を堅持している一方、アメリカの製造業が

半導体などの一部の領域を除いて競争力を失ってきているのは

なぜかを十分に考えなければならない。

 

『スターバックス成功物語』

   ハワード・シュルツ他著 日経BP社

私が本書を執筆したのは、どんなにあざけられようとも

勇気をもって自分の夢に挑戦しつづけてもらいたい、と

思うからだ。

無責任な批判にくじけてはならない。

どんな障害にも、しりごみすることなく挑戦しよう。

プロジェクト(国営低所得者共同住宅)で育った私の前に、

何度大きな障害が立ちはだかったことか?

企業が草創期の情熱と精神を失わずに大きく成長するには、

利益の追求を第一とするのではなく、

正しい価値観と人材を基盤とした経営が必要である。

その要は真心にほかならない。

私は一杯のコーヒーに真心を注いできた。

スターバックスのパートナーたちも同様だ。

顧客はそれを感じて必ずこたえてくれる。

 

『サプライチェーンマネジメント入門』

   曹 徳弼他著 朝倉書店

人間の脳は神様の傑作であるとしか言えないほど

その能力は無限である。

しかし、脳は忘れたり、故障したりするので、

その働きには限界があり、宇宙の複雑なすべての現象を

正確に捉えることができない。

近すぎても遠すぎてもみえないし、

囲碁の名人であっても10手先の最善策を

瞬時に判断できる人は少ない。

これはつまり、人間は交流を通じてお互いに

補い合うように設計されていることを意味する。

 

『模倣の経営学』

   井上 達彦著 日経BP社

優れた経営者が書いた成功物語であっても、

「参考になった」という一言で終わってしまう。

読んだ直後は多少の刺激を受けたとしても、多くの場合、

それをきっかけに情報源をたどり、自分の目で確かめる

までに至らない。

結果、その書籍も自分の実践を変えるような存在には

ならないのである。

こうなると、せっかくの成功物語も何かを生み出すための

生産材というよりも、読んで楽しい消費材で終わってしまう。

それではいかにも残念だ。

なぜなら、偉大な「経営」を成し遂げたご本人が書いた

良書は、「経営学」のテキストを超えた素晴らしさが

あるからである。

 

『心を上手に透視する方法』

   トルステン・ハーフェナー著 サンマーク出版

アメリカのあるマジシャンは、とても記憶力がいいことで有名だった。

彼と知り合いになった誰もが、年末に彼から個人的なメッセージつきの

クリスマスカードを受け取った。

メッセージには、会ったときに話したことの内容が必ず書かれていた。

そのときに話題に上った家族の名前や、状況、知り合った場所、

そのときのショーで話したことなど...

これらすべてを、彼はさりげなくやってのけた。

一人ひとりについて、そんな細かいことを彼が覚えていたとは

なかなか信じられない。

カードを受け取った人はみんな感激し、このミステリアスなマジシャンの

イメージは当然のことながらよくなった。

彼は実際、それほどまでに完璧な記憶力を持っていたのだろうか。

いや、そんなことはない。

彼はとても優れたトリックを使っていた。

彼は、誰かと知り合うとその日のうちにカードを書き、

クリスマスの時期に発送したのである。なんてすばらしい!

 

 

『なぜ売れないのか、なぜ売れるのか』 
   鈴木 敏文著 講談社 

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』 
   ダニエル・ピンク著 講談社 

人間の癖を直すにはしつこさが必要だ。そう、この本はしつこいくらいこの新しい「習慣」「癖」を身につけるための反復練習を要求している。スポーツでも音楽でも一芸に秀でた人がみな通る道。それは驚くほど単調な練習を、驚くほどしつこくやることである。その結果、前人未踏の境地に到達する。


『思考のすごい力』 
   ブルース・リプトン著 PHP研究所 

『ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する』 
   W・チャン・キム、レネ・モボルニュ著 ランダムハウス講談社 

『強い会社をつくりなさい』 
   小山 昇著 阪急コミュニケーションズ 
「整ってから」などというのは、無理なこと。「よーし、やるぞ」と決める。それが大事です。やり方がどうかが重要なのではありません。一番大事なのは、即決できるかどうかです。 

『読む力・聴く力』
 
   河合 隼雄・ 立花 隆・谷川 俊太郎著 岩波書店 
頭というのはものすごくて、人間の脳ほど潜在能力があるものはないですからね。 
頭に突っ込もうと思わなくても、ワッと見れば、必ず残ります。要するに残ったものを利用すればいいのです。 

『日本一メルセデス・ベンツを売る男--ザ・トップセールス 吉田満の販売術』 
   前島 太一著 グラフ社 
人に興味を持つということは、とても楽しいことだと思っています。セールスとはお客さまの個性を拝見する仕事だと思えば、楽しいものです。 

 

『「続ける」技術 』 
   石田淳著 フォレスト出版 

『人生を変えた贈り物』 
   アンソニー・ロビンズ著 成甲書房 

『モチベーション・マネジメント』 
   Anne Bruce著 マグロウヒル 

『私の経営哲学』 
   日本経済新聞社編 日経ビジネス人文庫 

『フィッシュ!』 
   スティーブン・C・ランディン著 早川書房 
仕事そのものは選べなくても、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる。 
ぼくたちはその選択についてすっかり興奮して、ついでに世界中で有名になろうと決めた。世界に名をとどろかせるような一日をすごすほうが、平凡な一日をすごすよりずっと楽しいからね。 

『無思想の発見』 
   養老孟司著 ちくま新書 
見方が変われば、世界が変わる。人が変わっていくのは救いであって、自分が変わらない世界なんて、私はごめんこうむりたい。そんな世界は、クソ面白くもないのである。 

『超バカの壁』 
   養老孟司著 新潮新書 
仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。 

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 
   山田真哉著 光文社 
目標の設定値が低いと、どうしても途中で「これくらいでいいか」と思ってしまう。これは、自分ではある程度はやったつもりでいるからプラスだと思うかもしれないが、会計的にいうと明らかなマイナスなのである。 

『組織開発ハンドブック』 
   ピープル・フォーカス・コンサルティング著 東洋経済 

『わずか3秒の「しぐさ」で成功をつかむ!』 
   田中真澄著 実業之日本社 

『熱狂する社員』 
   デビッド・シロタ著 英治出版 
社員の情熱を引き出すには、企業の目的が、信頼でき、明確で、人を駆り立てるものでなくてはならない。つまり、社員が「そこで働く必然性」を理解できるような存在意識が欠かせないのである。 

『生きる力がわいてくる生活習慣塾』 
   田中真澄著 ぱるす出版 
私はいつも「人生の勝負は、当たり前のことの実践競争です。単純な良い習慣を実践するだけで、あなたの人生は好転していきます」と説いています。 

『図解 部下を伸ばすコーチング』 
   榎本英剛著 PHP研究所 
これからの企業で求められるのは自ら考え、自ら動ける「自立型人材」にとどまらず、さらに自らの持てる能力や可能性を最大限に発揮できる「個立型人材」です。 
単に会社や上司に依存しない自立型人材を育てるだけでなく、自己実現できる個立型人材を育てることではじめて企業全体に活力が生まれてくるのです。 

『一生懸命って素敵なこと』 
   林文子著 草思社 

『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』 
   林文子著 亜紀書房 

『質問力』 
   斎藤孝著 筑摩書房  
初めて出会う人と、どれだけ短い時間で濃密な対話ができるか。実はここに社会で生き抜く力の差が生まれてくる。これからの社会で間違いなく必要とされるのは、「段取り力」と「コミュニケーション力」だ。 

『やりがいある仕事、実りある人生は後半にあり!―40歳からの生き方設計』 
   田中真澄著 プレジデント社  
成功を望む人は、成功した人々の助けを必要とします。そういう助けを「引き」と言いますが、引きがなければ、どんなに知識や技術が立派でも成功を招き寄せることはできません。その引きを得るには、成功者の良き習慣を自分のものにすることが先決です。 

『年齢の嘘―医学が覆した6つの常識』 
   ジョン・W・ローウェ/ロバート・L・カーン著 日経BP社  
良い習慣を付ければ、「普通の老化」という危険な状態から、私たち共通の目標である「成功加齢」へと、軌道修正できる。成功加齢とは、健康、体力、活力を維持しながら年齢を重ねていく過程である。 

『自在力―呼吸とイメージの力』 
   塩谷信男著 サンマーク出版  
マスコミがわたしをオンリーワンあつかいしたとき、少々キザを承知で答えました。「身に余る光栄だが、わたしはオンリーワンなどではない。むしろ"エブリワンのさきがけ"だよ」 

『125歳まで、私は生きる!』 
   渡辺弥栄司著 ソニー・マガジンズ  
私は「今という時」を終生、大切にしていきたい。たとえば、今、目の前にいる人といい友人関係を築きたいと思ったとする。一年後、いや、数年先に、互いにどんなすばらしいものを贈り合えるかと夢想すると、それだけで気持ちがワクワクしてくる。 

『戦略立案ハンドブック』 
   デービッド・A・アーカー著 東洋経済新報社  
戦略市場経営を行わないということは、日常的な問題に没頭し流れに任せることを戦略として選ぶことである。戦略的意思決定が遅きに失したことによる失敗ほど、企業にとって悲劇的なことはない。 

『わたしは猫になりたかった』 
   西江雅之著 新潮OH!文庫  
わたしは"明快な妄想""馬鹿げた努力"という言葉を自分で創っておいて、それを好いている。とにかく、勝手なことをしてきているので、はっきりとした夢を持つこと、他人の何倍もの努力をすることが必要なのである。努力というのは面白い。努力して何かが完成するという保証など何もない。物事は頑張れば出来るなどということではないからである。ただ、目標に向かって絶え間なく進む。そこに楽しみが見出せる。 

『尻啖え孫市』 
   司馬遼太郎著 講談社文庫  
寧々は、体も大きく、肉付きもよくて、諸事、ゆたかな印象をひとにあたえる。それに亭主をよく協けてくれるうえに、好んで人の世話もする。そういう活動的なわりには慾というものがからっきしなく、ただ人の世の中に生きているだけで、それだけでうれしくて仕様がないという女である。 

『会社はこれからどうなるのか』 
   岩井克人著 平凡社  
もはや機械制工場という物理的な制約から解放されてしまったポスト産業資本主義的企業にとって、いかにヤル気を起こさせる人間組織をデザインするかが、その命運を決してしまうことになったのです。 

『人間通』 
   谷沢永一著 新潮社  
世に悲観論が流行るのは、それが安全牌だからである。それに多少とも左翼の毒気に触れた人は潜在意識で繁栄を憎む傾向があるゆえ先行き悪いぞという囁きを主題歌とする。悲観論を読むと世の中を見る眼に暗い眼鏡(フィルター)がかかって気分を沈みこませる。どっちみち不確かなのだから楽観論を読む方が精神衛生によいであろう。 

『不安の力』 
   五木寛之著 集英社  
自分は他人とは違うということと、今日の自分は昨日の自分ではなく、明日の自分でもないということ。その刹那に生きている自己、刹那に生きている命というものを、もっと真剣に考える必要がある、と思えてしかたがありません。 

『バカの壁』 
   養老孟司著 新潮新書  
身体を動かすことと学習とは密接な関係があります。脳の中では入力と出力がセットになっていて、入力した情報から出力をすることが次の出力の変化につながっています。 
ところが、往々にして入力ばかりを意識して出力を忘れやすい。身体を忘れている、というのはそういうことです。 
両方がグルグル回らなくては意味が無い、学んだことと行動とが互いに影響しあわなくてはいけない、ということだと思います。 

『ロープライスエブリデイ』 
   サム・ウォルトン著 同文書院インターナショナル  
自分の事業にのめり込みなさい。その事業の可能性をほかの誰よりも信じなさい。私は仕事に注ぐ情熱だけで、私の個人的な欠点をひとつひとつすべて克服してきたように思う。あなたに生まれつきこのような情熱が備わっているか、あるいはそれを学ぶことができるかどうかはわからない。しかし、確かにそれを必要とはしているだろう。もしあなたが仕事を愛しているならば、毎日それをできるだけベストを尽くしてやろうとするだろう。そしてすぐに、あなたから---まるで熱のように---その情熱が周囲のすべての人たちに伝わっていくだろう。 

『信ずることと知ること』 
   小林秀雄著 彌生書房  
正常に考へれば、実行家といふものは、みな懐疑派である。精神は、いつも未知な事物に衝突していて、既知の言葉を警戒しているからだ。先づ信ずるから疑ふ事が出来るのである。与へられた事物には、常に精神の法則を超える何ものかがある。実行といふ行為には、常に理論より豊富な何ものかが含まれている、さやうな現実性に関する畏敬の念が先づ在るのである。 

『ネクスト・ソサエティ』 
   P・F・ドラッカー著 ダイヤモンド社  
この転換期をチャンスに転ずるにはどうしたらよいか?--変化を観察することである。しかもあらゆる世界を見ていくことである。そして、それらの変化が本物の変化か、一時の変化か、自分たちにとってチャンスかどうかを考えていくことである。見分け方は簡単である。本物の変化とは人が行うことであり、一時の変化は人が言うことである。話にばかり出てくるものは一時のものである。 

『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』 
   ロバート・B・チャルディーニ著 誠信書房  
行動を含むコミットメントをしてしまうと、自己イメージには二つの面からの一貫性圧力がかかります。中からは、自己イメージを行動に合わせようとする圧力がかかります。そして外からは、もっと秘かな圧力--他者が自分に抱いているイメージに、自己イメージを合わせようとする傾向--がかかるのです。(何を書くかについてほとんど自由がない場合でさえ)書いた内容を本当に信じているのだと他人は考えますから、自分が書いた意見に合うように自己イメージを変えさせる力をここでも経験することになるのです。 

『ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則』 
   ジェームズ・C・コリンズ著 日経BP出版センター  
大きな影響を与える業績を残した人たちと、同じように優秀でもそれほどの影響を与えられなかった人たちとの間に、どのような違いがあるか、分かるだろうか。偉人は皆、針鼠なのだ。複雑な世界について考え抜き、単純化してとらえている。偉大な足跡を残した人たちはかならず、「素晴らしい見方だが、単純化しすぎだ」という批判を受けている。針鼠型の人たちはもちろん、愚かではない。まったく逆である。 

『ビジョナリー・カンパニー ―時代を超える生存の原則』 
   ジェームズ・C・コリンズ著 日経BP出版センター  
ビジョナリー・カンパニーのほとんどが、設立当初は会社を軌道に乗せ、成功させるために必死だった。はっきりした理念を掲げられるようになったのは、会社が発展したからだ。だから、基本理念を文書にしていないくても問題ない。しかし、早ければ早いほどよい。この本を読む時間があるのだから、読書をしばらく中断して、いますぐ基本理念を書き上げるべきだ。 

『ファシリテーター型リーダーの時代』 
   フラン・リース著 プレジデント社  
変革の時代のリーダーに必要なことは、組織や肩書きを超えて多様な人材と協力し、彼らの力を最大限に引き出すことなのだ。つまり、自立したプロフェッショナルたちが、知恵や力を合わせてシナジー(相乗効果)を上げていく、これが本来のチームワークであり、それこれがファシリテーション・スキルのテーマなのである。 

『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』 
   神田昌典著 ダイヤモンド社  
戦略があると、短期間に業界地図を塗り替えることができる。存在もしなかった会社が、ライバル会社が気づかないうちに、業界トップになる方法。それを戦略というのだ。 

『何が一番「効果的」か』 
   マイケル・A. レディーン著 三笠書房  
成功の女神が微笑みを与えるのは、多くの場合、自分が過ちを犯したことにすばやく気づいて方針を変える人間、あるいは、ひとつの必勝戦略が時代遅れになったら、そのことを肌で感じ取り、他人の動向にかかわらず、その戦略を捨て去る人間である。 

『非常識な成功法則』 
   神田昌典著 フォレスト出版  
テープを聴いている人は、宝の地図を手にしているようなものである。優れた先輩経営者が、自分の過ちを、ありがたくも教えてくださっているのだから。もし同じ失敗をしたら、数千万円なんて簡単になくなっちゃうんだよ? 

『ミッション・マネジメント』 
   アーサーアンダーセン著 生産性出版  
成功する企業には明らかに、それにふさわしいミッションステートメントがある。すばらしいミッションステートメントは多くの利害関係者に受け入れられ、経営戦略・経営管理の拠り所となり、企業を成功の道へリードする。 

『世界最強の社訓』 
   パトリシア・ジョーンズ+ラリー・カハナー著 講談社  
要するに、明確なミッション・ステートメントを掲げ、それを真に実行している会社は、いずれもそれぞれの分野ですばらしい業績を残しているのである。取材を進めるなかで、私たちは、その相関関係にますます確信をいだくようになった。 

『堕落論』 
   坂口安吾著 新潮文庫  
私はただ人間を愛す。私を愛す。私の愛するものを愛す。徹頭徹尾、愛す。そして、私は私自身を発見しなければならないように、私の愛するものを発見しなければならないので、私は堕ちつづけ、そして、私は書きつづけるであろう。 

『英語の達人』 
   杉田敏著 ディーエイチシー  
Henry Kissinger の言葉に、If you don't know where you are going, every road will get you nowhere. というのがある。目標が定まっていなければ、どのような道を辿ってもどこにも行けないのだ。興味とニーズさえ加われば、絶対できる。 

『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか~記憶と脳の7つの謎』 
   ダニエル・L・シャクター著 日本経済新聞社  
ときに記憶は問題を起こすものの、それは欠点であると同時に長所でもある。記憶は、私たちの心と世界の間を時間を超えて橋渡ししてくれるのである。 

『英語達人列伝~あっぱれ、日本人の英語』 
   斎藤兆史著 中公新書  
「日本人は英語が苦手だ」という通念など、信じるに足らない。かつての日本人には、驚嘆すべき英語の使い手がいた。日本にいながらにして、英米人も舌を巻くほどの英語力を身につけた〈達人〉たちは、西洋かぶれになることなく、外国文化との真の交流を実践した。