5つの柱作りで見えてきた(2005.2月インタビュー)
医療法人上人豊田歯科(大分県別府市) 院長 豊田 隆雄様
別府市・上人豊田歯科(しょうにんとよだしか)の豊田院長は、2003年9月に「効果的なパーソナル・リーダーシップ」(EPL)をご採用。
SMIとの出会いをたいへん喜んでいただき、以後、小学生用プログラム「ニュー・ホライズンズ」(NHP)、自分と人を力づけるプログラム「アート・オブ・エンパワリング・ピープル 」(AEP)をご採用いただいています。
また、スタッフやご友人にも積極的にSMIをご紹介下さっています。
--- 初めて豊田先生にお目にかかったとき、先生から「ミッション」という言葉が出たので、「先生のミッションは何ですか?」と伺ったんですよね。
先生は、「患者さんに、ニコニコして帰っていただきたい。そして、自分も、スタッフも、いつもニコニコしていたい。そのためにはどうしたらいいのかを、ずっと考えてきました。」とおっしゃいました。
思わず「先生にぴったりのプログラムです!」と言ったのですが(笑)、実際のところ、採用された決め手は、何だったのでしょうか?
SMIのプレゼンはすごいです。特に「あなた株式会社」。もう「参りました。」という感じでした(笑)。
--- 本当に、「参りました。」とおっしゃりながら契約書にサインされてましたものね(笑)。
ちょうどその頃、稲盛さんの本を読んだり、探し求めていたんです。
何のために生きる?という根本的な問題の答えを。
もし自分の子供に聞かれたら、何て答える?と。
自分はどうしたら満足なんだろう?どんな姿を望んでいるんだろう?...自分自身、分からない。
その答えを、学生時代からずっと探していたように思います。
山岳部でも色んなことを考えましたし。
何かの本で見つけた「pull your own strings」という言葉を、部屋の壁に貼っていました。
あやつり人形のように誰かから糸を引かれるんじゃなくて、「自分の糸は自分で引きましょう」というようなことなんですけど。
大学に残っていた頃、自己啓発セミナーに出たこともありました。
2つ収穫があったんですよ。
2人1組になって、「あなたの欲しいものは何ですか?」とひたすら聞き続けるんですが、最後には自分の答えに「安らぎ」という言葉が多くなってきた。
あれ、俺、安らぎが欲しいのに、今は自分の思いと全然違うことをしてるな、と気づかされました。
もう一つは、2組に別れてゲームをしたとき。
「目的は勝つことです」と言われたんですが、結果はお互いに最高得点を出して終わることができるルールだったんです。
「win-win」ですよね。
でも僕達は無条件に、「勝つこととは、相手を負かすこと」だと思ってゲームをしている。条件づけです。
結婚してからは、人の存在を受け入れる、というのを教わった。
そういった、断片的な気づきというものはあったわけですが、SMIは本質をついていて、系統立っている。
そこにSMIのすごさがあると思います。
自己啓発の本はいっぱいありますが、それを全部合わせて体系化したようなプログラムでしょう?
--- 先生は、相当本を読んでいらっしゃいますよね。
目標設定、ビジュアリゼーション...色んな本に出ていますから、その「部分」は知っていたんです。
でも、まずはそんなところへ行く前に、人間、自分自身を知りましょう、というところから始まっていて、自分自身の内面、パーソナリティーの変化を要求される。
「やられた。もう逃げられません。」と思いましたよ(笑)。
今までは、「わかっているつもり」みたいな世界だと思った。
一番大事なことをおさえてなかった。
何かがあると、原因を外に求める。
足りないところを見つけるのが得意になる教育を受けていますから(笑)。
いいところを見つけるのは訓練されていなかった。
座って、外を指差しているのが、何と面白くないことか。
SMIでは、矢印の先は自分になる。そこがいい。
「生涯あなたと一緒にいるのは、あなただけです」というのもズシンときました。
今までの気づきがSMIで強化され、確信になりました。
間を置いた反復にも参りました。
6回ずつ聞きましょう、なんて、最初は面倒臭いと思っていたんです。
でも、「間を置いた反復の力が、あなたの未来を開きます」なんて、毎日言われた日にゃ、ねえ(笑)。
繰り返しのすごさを体感しました。
無意識の領域ですね。あんなの、ないですよ。
本は「そうかそうか」で終わってしまって。
そりゃ毎日、本を読めばいいかもしれないけど、そんなことできないでしょう。
これまでは、知ったことが行動につながり、体感する循環がなかった。
だから自分を変えていける実感がなかったんだ、と思いました。
もう、水も漏らさぬプログラム(笑)。
--- SMIを採用されて1年5ヶ月。どのような成果がありましたでしょうか?
いっぱいありますよ。勤務医の先生と出会えたし、週休2日制の確立など、院内環境の整備もできました。
スタッフにも、積極的・肯定的な考え方と行動をするベースができました。
患者数は昨年は25%増です。父から院長を受け継ぎ医院を新築して丸3年になりますが、おかげさまで年々増えています。
--- 特に、衛生士の佐藤チーフと浜崎さんは、個人でプログラムを採用されましたね。お二人もそろそろ1年ですが、どのような変化を感じられますか?
やはり、積極的・肯定的な方向に向かっていこう、というのがよく見えます。
それに、話が通じるのがいいですね。
一人でも多くのスタッフに、SMIを採用して欲しいと思っています。
みんなにもよく言うんですよ。技術にも練習がいるように、心、考え方にも訓練がいる、って。
佐藤は昨年、別府、鹿児島、佐賀で3回講演をしました。回を重ねるごとに良くなっているようです。
--- 佐藤さんには、ぜひ改めてお話を伺おうと思います。それと、ご紹介下さる方が採用される度、先生がとても喜んで下さるので、本当にありがたく思っています。
やはり、ベースがあって、話ができる。通じる。それがいい。
表面的な話しかしないときには、SMIの話はしません。
でも、相手の話のどこかに、自分と同じように、探し求めてるというのを感じたとき、「本当に探してるんだったら、早よこっちおいで!一緒に楽になりましょう。」ってSMIを紹介するんです。
--- (笑)
始めたばかりの人で、ちゃんと使ってるかなあ、って思う人もいますが。
聞くことを習慣化して、実践まで持っていかないといけませんからね。
でも、結局探し求めていく先は、ここにあるんですから、必ずプラスになると確信しています。
あと、プログラムを紹介した方には、事務所で例の5つの柱を作るのを勧めてます。
この間も、SMIを始めたばかりの方から「早速10年計画を作りました」と言われたので、「ちょっと待って、その前にすることがある!まず池脇社長に会って。」って言ったんですよ。
--- 先生は、昨年の10月から月1回、診療を終えてから当社にお越しになって、行動計画を作成されていますね。
池脇社長から教えていただきながら、ミッション・ビジョン・価値観・優先順位・目標の5つの柱を作り上げていってるんですが、強烈でした。
これだ。と思いました。
今までは周りを巡っていた。
物事には手順、考えるステップがある。
それを解説していただくことによって、頭が整理できる。
浮かんだことを、それは、ビジョンに入れて、あ、それは目標のここの部分に入れて、と、教えていただいて、ちゃんと箱の中に入っていくでしょう。
あれは一人ではできないです。
自分でやっていては、いつまでたっても外堀巡りです。
こっちは素人ですもん。
あれは皆さんにお勧めしたいですね。
--- 回を重ねて、先生のミッションやビジョンに変化はありますか?
ミッションは基本的に変わらないです。
でもビジョンは変わっていってます。
最初、条件づけが根深くあるんだな、ということを感じました。
無意識に、「こんなのはできない」と思ってる。
わ、また象が出てきた!と(笑)。
それが、置き換えの法則を体感していくうちに、ビジョンが大きくなってきます。
--- 先生のビジョンのキーワードは、やはり「ニコニコ」なんでしょうね。
そう、みんなニコニコ。
それも、いいことがあって、じゃなくて、どんな状況があってもニコニコできる。
何もかもありがとう。
偶然に起こることは1個もない。出会いから何から。
ここから何かを学べるのね、と。
思考と行動が積極的・肯定的、ということですよね。
--- ところで、昨年の11月、東京でSMI創立者ポール・J・マイヤーに会われて、いかがでしたか?
最初は本物に会ってただただ興奮して、写真を撮ったりしていたんですが、落ち着いてから、「もしマイヤーが、たまたま隣に座りあわせた人だったら、何を感じるだろう?」と、すごい人、とかいった先入観を取り除いて、見てみようと思ったんです。
そのときに感じたのは、あったかさでした。
眼の奥、雰囲気、存在から、そう感じました。
結局は、愛なんでしょうね。
--- 以前、先生からお借りした本に1ケ所だけ書き込みがありまして、「顧客にどんな価値を届けるか?」という文章の下に「あたたかさ」と書かれていたことを思い出しました。先生が患者さんに届けたい価値は、あたたかさなんですね。
え、そんなこと書いてました?...そうですね。それと、思いやり。
...ああ、それで、マイヤーにもその部分を感じたのかもしれませんね(笑)。
--- では、今年の目標をお聞かせ下さい。
今年は面白そう、と思えるんです。
今までは周りを巡ってた。
今年は筋道ができますから。
今、全体ミーティングを重ねて、医院のミッションやビジョンを皆で作り上げています。
今年は上半期中に、5つの柱を固めて基礎作りをします。
それと、結婚や独立などで、人が動く。
それによって学ばせてもらえることは何かな、と、ワクワクしてます。
個人生活では、家族で海外旅行をすることです。
行き先は、小5の息子と小4の娘、2人に決めてもらいます。
家内(奥様も歯科医師)ともさらに学びあって。
うちは、「いやなことは、楽しむかやめるか、2つに1つ」が合い言葉ですから。
どうせやるなら楽しもう。楽しめないならやめとこう。と。
一層自己成長できる年になると思います。
--- 最後に、クライアントの皆さんにメッセージをお願いします。
まだ若葉マークですが、皆さん、よろしくお願いします。
最後に、ブレイン・アイ大分万歳、と書いておいて下さい!(笑)
--- 本当にありがとうございます。私どももますます喜んでいただけるよう頑張ります。
上人豊田歯科のミッション
患者さんの安心、満足、信頼を得ること。
地域歯科医療の進歩発展に貢献すること。
これらの実現のために、医院の潜在能力を
開発していくことを通じて、スタッフ1人1人が
自己成長し、すべての夢を100%具現化するためにある